フレットの修正
ギターEXP
VOL.20
長い間使ったギターは、フレットの高さが不揃いになってきます。そこで、簡単なメンテ方法を紹介します。リペアに出さないということを前提に進めていきますが、フレットを削る作業もありますので、失敗しても構わないギターでチャレンジしてみて下さい。
フレットの高さが不揃いになる原因としては、
[1]ネックが波打っている。
[2]フレットが浮いている。
[3]フレットが磨耗している。
の3つが考えられます。このような症状があると、特定のフレットで音がビビったり、音詰まりを起こします。[1]については、ギタリストの調整の範囲を越えますので、今回は、[2]と[3]でフレットを修正していきます。
STEP.1 準備
弦を外し、外せるネックならばボディからネックを外します。弦を外すとネックは逆ゾリになっていると思います。後の工程のため、この状態で、金属製の定規等を利用して、トラスロッドで可能な限り、ネックを真直ぐな状態にします。

いろいろな所に定規を当てて、確認しておきます。
STEP.2 フレットを打ち込む
第一に、疑うべきはフレットの浮きです。下図のような状態になることを言います。指板とフレットの間の黄色い矢印部分に隙間があれば、当然そのフレットは高くなります。薄い板状のものや、1弦の先などを使って隙間を確認してみましょう。

もし、フレット浮きがあるようなら、木槌または当木をしてフレットを打ち込んでやります。しかしながら、いくら打ち込んでもフレットが再び浮いてくる場合もあります。この場合は、一度フレットを抜いて・・・という作業になりますので、あきらめましょう。また、上手くフレットが打ち込めた場合でも、逆に低くなっている場合も多いので、STEP.3も必ず併せて行います。
STEP.3 フレットの擦り合せ
ネックを真直ぐにし、フレットの浮きも確認したら、フレットを擦り合せます。ナットやペグなど外せる部品は全て外し、指板等は傷つけないようマスキングテープ等で保護します。次に、平らな木片などにサンドペーパーを貼り付けて、ゆっくりと下の図のように動かします。力を入れず、全体が均一に削れるように、軽く動かします。

サンドペーパーは、#400で良いでしょう。多く削りたい場合には#240〜#400と替えていきます。
STEP.4 フレットの角落とし
フレットの擦り合わせが終わったら、おそらく、フレットは下図の左のようになっています。そこで、角を落とします。専用のヤスリを使って、一本ずつ、丸い頂点になるように整形していきます。

STEP.5 仕上げ
#600〜#800のサンドペーパーで、仕上げていきます。最後にコンパウンド等で磨いてやれば良いでしょう。
本来、このような作業は、ギタリストとしてのリペアを逸脱しています。しかしながら、使っていないギターを蘇らせたい時などに、「リペアショップに出すのはちょっと・・・」といった安物のギターで試す価値は充分にあるのではないでしょうか。
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