サーキットを考える
ギターEXP
VOL.23
ギター内部の配線そのものを考えていきます。なお、電子回路の本来的な考え方ではなく、ギタリストが理解しやすいことを前提に説明していきます。今回は基本的な回路を理解するところまで進めていきます。
回路の在り方について考えてみましょう。まず、弦が振動するとそれをピックアップが拾うところから始まります。そして、PUのホットという出口から出た信号は、ボリュームなどのパーツを経て、アンプに到達し、そこで音が出ます。最もシンプルにPU以外に何もパーツを付けないとすれば、PUのホット→アウトプットジャック(〜アンプ)という経路です。しかしながら、ホットからアンプまで1本の線だと音は出ません。ピックアップにあるもう一方の端子すなわちアースに信号は帰ってくる必要があります。そこで実際の回路は、

となります。これで音は確実に出ます。PUのホットから出た信号は回路を経由してアースへ戻ってきます。そして、ホットから出た信号はその全てがアースに戻ってこないといけません。戻るところがないと音の信号が渋滞してしまうというイメージでしょうか。どのようなバーツやエフェクター、アンプを通過しても、
ホット=アース
の公式は確実に成り立ちます。これにさまざまな要素を加えてギター回路は複雑化していきますが、どんな場合も上の公式が成り立つことを覚えておきましょう。
次に弦アースについて説明します。人間の体がアンテナのように働くこともあり、空気中から余分な信号つまりノイズを拾ってしまいます。マイクの働きを人間がしてしまうとも言えるでしょう。そこで人間が拾ったノイズは弦に触れている人間を通して放出してやろうというのが、弦アースの原理です。これは単純に、下図のように回路から枝分かれさせれば大丈夫です。そしてブリッジなど弦が接触する金属パーツへハンダ付けします。こうすることで、ノイズを回路の外へ出すことができます。

弦アースに関しては、ノイズ対策となる付加的なものとして捉えておいた方が良いでしょう。それよりもホット=アースの公式を理解しましょう。簡単ですが、これを覚えておけば、さらに複雑な回路も理解しやすいと思います。
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