ボリュームとトーン

ギターEXP

VOL.24

ギターには、様々なパーツが使われています。その代表的なボリュームとトーンの構造と働きについて説明します。使われるパーツは、ポット、そして、トーンに使用されるコンデンサ(キャパシター)です。

上の図左はポットを下(ツマミのない方)から見たところです。上の図右にあるコンデンサは、信号の高域だけを通過させることの出来るフィルターのようなものです。ポットには端子が3つあります。この端子に配線をハンダ付けして使います。構造は下図のようなものです。

3つの端子が抵抗体に接続しています。そして、ツマミを回していくと、赤矢印のように中端子の接続場所が変化し、抵抗1と抵抗2の比率が変わります。このことを利用して、ボリュームやトーンとして使います。では、実際にどのように使われるのかをボリュームとトーンそれぞれにみていきましょう。

Volume

信号は、左端子から入り一部は中端子を通って出力され、残りの部分はアースへと流れます。抵抗1が0の時、すなわち中端子の位置が一番上の時には、入ってきた信号は全て中端子へ送られます(フルボリューム)。逆に抵抗が最大となる中端子が一番下の時は、信号はそのままアースへと流れていきます(ボリュームを絞った状態)。

Tone

トーンの場合はポットの使い方が、ボリュームと少し違います。ボリュームでは、信号そのものを2つに分けるといったイメージでしたが、トーンの場合は、信号の本線から支線を作り、そこにコンデンサを挟むことで高音域の信号のみを通して本線から取り除いてやります。抵抗2の大きさによって取り除く量は調整されます。中端子が一番下の位置であれば、もっともトーンの効いた状態つまりもっとも絞った状態となります。コンデンサの位置はトーンポットの前でも後でも構いませんが、フェンダーではポットの後に、ギブソンでは前に付けられています。

複雑になってきたので、ツマミの位置関係と共にまとめておきます。

ボリュームトーン
イメージ本線の信号を2つに分ける。本線から支線を作り、高音域を取り除く。
接続左端子(ホット)
→中端子(次の接続へ)と右端子(アース)
(支線から)中端子(ホット)→右端子(アース)
絞った時抵抗1が大きくなり、音は小さくなる。抵抗2が小さくなり、高音域が多く流れ出す。
→高音域が出なくなる。
開いた時 抵抗1が小さくなり、音は大きくなる。 抵抗2が大きくなり、高音域が流れ出さない。
→高音域が出る。

最後にポットとコンデンサの種類について。ポットには500kΩや250kΩなどの抵抗値というものがあり、この数値が大きくなるほど、よく効きます。そこで、ピックアップの違いにより、

ハムバッカー=500kΩ
シングルコイル=250kΩ

とするのが一般的なようです。またポットにはカーブというものがあります。ギターで主に使うのはAカーブとBカーブですが、これは、ツマミの効き具合の違いです。下のグラフの様になります。

ボリューム=AカーブまたはBカーブ
トーン=Aカーブ

と使い分けられているようです。ちなみに私のボリュームはBカーブを選択しています。コンデンサにある数値(~uF)は、大きくなるほど高音域を広いレンジで通します。

シングルコイル=0.047uF
ハムバッカー、ベースのトーンの場合=0.022uF

とするのが、一般的なようです。

物理の授業のような内容になってしまいましたが、自分のギターにオリジナルな配線を考える場合には、このような事項も押さえておけば、手助けになるかもしれません。


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