ディマジオのインプレッション

ギターEXP

VOL.33

最初に自分の音を探そうとした時に、自分のギターに付いているピックアップを換えてみようと考えるギタリストは多くいます。しかしながら、どのピックアップを選べば良いのか、迷う場合が殆どです。今回は、私の試したことのあるディマジオのハムバッカーを分類して、幾つか紹介します。ピックアップ選択の際の参考になれば幸いです。

モダン型
従来のPUと異なる方向性を持つもの。Super Distortionから派生したタイプ。パワーだけでなく、倍音成分、レンジの広域さが特徴となるモデル。ここでは、特にハイパワーなものを挙げました。

名称 インプレッション
Super Distortion ディマジオのリプレイスメントピックアップの代表格。充分な歪があるハイパワーモデル。特に中域の伸びは良いです。ディマジオ全般に云えることですが、コンプレッサー的なものを感じます。まとまりのあるサウンド。おそらく、レスポールへの装備を念頭に置いて開発されたものだと思われます。リア向き。
Dual Sound Super Distortionを4芯にしたもの。その他の違いは特にありません。
Super 2 Super Distortionをフロントに採用すると、少々こもり気味な音になります。そこで、中低域を削り、高域を足したというモデル。倍音成分もよく拾ってくれます。リアに付けると、暴れすぎるという印象と低域に不足を感じるので、やはりフロント向きと言えるでしょう。
Super 3 フロイドローズなどの質量の大きな金属製ブリッジユニット付きのギターによる音質変化を補正したSuper Distortionの後継モデル。Super Distortionの高域を抑え、中域を引っ張り上げたサウンド。よく出来たモデルなのですが、以外と使っているギタリストは少ないように思います。ハイパワーなのですが、ワイルドではなく、繊細とまではいかないけれど、以外とおとなしいサウンドです。
リア向き。

ヴィンテージ系
ヴィンテージPUつまり、ギブソンのPAFのコピー的な意味合いを持つタイプ。ナチュラルサウンドを重視しています。これらのPUは、マウントするポジションを問いません。

名称 インプレッション
PAF ギブソンのPAFを復刻。といっても、パワーは若干アップしているように感じます。しかし、やはりローパワーです。ヴィンテージPUから乗り換えても違和感は少ないと思います。
PAF Pro よりモダンなPAF。モダンというのは、パワーと倍音について。PAFを無理せずマイナーチェンジしたといった暖かいサウンド。
FRED PAF Proをさらにモダンにしたといった感じです。暖かさは損なわれてません。PAF Proのパワーアップ版というよりも、レンジが広まって、中域が伸びるようになったという感じです。

中庸型
ディマジオの2枚看板といえば、トンがったSuper DistortionとウォームなPAF Proということになると思いますが、ナチュラルなサウンドを損なわず、モダンなサウンドを目指したPUが、実は最も多いことが分かります。

名称 インプレッション
The Tone Zone PAF Proの分かり易いパワーアップモデル(非常にパワーはあります)。PAF Proにイコライジングが施されたようなサウンド。クセがあるので好みが分かれると思います。
Norton こちらもPAF Proの発展系と捉えてよさそうなモデル。特に中低域にパワーがあります。それほどクセは無いので、Tone Zoneではなく、こちらがオールマイティで使いやすいかもしれません。リア向き。
Humbucker From Hell 名前とは裏腹に、シングルコイル的な高域重視のサウンドキャラクターを持つモデル。例えば、2Hのギターで、フロントにヴィンテージキャラクターなハムバッカーでは面白くないといった場合には、うってつけと云えます。パワー的には非常に弱い部類。タップしたシングルコイルのサウンドには特筆すべきものがあります。もちろんフロント向き。
Steve's Special 非常にクリーンなサウンドです。中域のパワーは抑え気味ながら、実は非常にハイパワーなモデルなので、どんなサウンドにも対応出来そうです。レンジの広さが特徴的です。フラットな感じがして、非常に素直なサウンド。リア向き。
Air Zone ディマジオの新機軸であるAirシリーズ。Tone Zoneのヴィンテージ版と謳っているのですが、よりフラットでナチュラルな印象です。リア向きでしょうけど、フロントにも面白いと思います。
Air Norton Airな感触があります。トーン的には、Air Zoneに近い感じです。シングルコイルの搭載したギターに付けるハムバッカーとしては、最も適した部類のものでしょう。フロント向きのハムバッカーは少ないので、嬉しい選択肢です。

ディマジオで私が試したことのあるハムバッカーは、どれもツボを押さえた秀作ばかりです。また、ワイルドな方向性を狙ったモデルでも、どこかインテリジェンスな部分があると私は感じています。


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