ギターEXP
VOL.26
ちょっとした自己分析をしてみましょう。自分の持っているフレーズをいろいろな曲に対して、アプローチする方法です。1音の長さから、あるテンポの曲に対して、どこまで細かい符割りができるかを考えてみます。
16分音符で構成される、または、16分音符が最も短い音の長さであるフレーズに対して、♪=120が限界的なスピードだとします。♪=120というのは、1分間に1拍=4分音符が120存在するということです。つまり、4分音符1つの長さが、60秒÷テンポ120÷1(1拍の音数)=0.5秒となります。16分音符では、60秒÷テンポ120÷4(1拍の音数)=0.125秒となります。これがこのフレーズに対する限界速度というべきものとなります。
この時、1音の長さ(限界速度)は0.125秒ですから、♪=180の時の1拍の音数を"X"とすると、
60秒÷テンポ180÷X(1拍の音数)=0.125
となります。X=2.66...ですので、この場合は、1拍に2音のフレーズ=8分音符に16分音符を再割り当てしてやれば良いということになります。
参考に音の長さとテンポの関係を表すグラフを載せておきます。[3]〜[9]は、1拍の音数を表しています([3]なら1拍3連、[4]なら1拍4連=16分音符)。
こういった再割り当てが、そのまま役立つとは限りません。というのは、16分音符のノリと8分音符のノリはやはり違うからです。しかしながら、物理的に自分の力量を知っておくこともギタリストには必要不可欠かもしれません。
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