オクターブピッチの調整

ロック・ギター・エキスパート

VOL.31

実際のところ、ギターという楽器の特性上、各フレットでのピッチは、正確にはなりません。そこで、そのバラツキを抑えるため、或いは、バラツキを平均化するためにオクターブピッチを調整します。リペアとしては非常に初歩的な内容的のものですが、私は、いつもこの調整を行うときに、ギターの曖昧さに何となく魅力を感じています。

普通にチューニングした後、12Fでのハーモニクス音と同じく12Fを押さえた音を比較して調整します。

Pat.1 実音が高い場合
実音が高い場合(ハーモニクスが低い場合)には、ブリッジの駒をエンドピン側に動かします。

実音が高い場合

Pat.2 実音が低い場合
実音が低い場合(ハーモニクスが高い場合)には、ブリッジの駒をヘッド側に動かします。

実音が低い場合

12Fでの方法が一般的ですが、7Fや19Fでも調整可能です。これらは、ローポジションを多用する場合には7Fでの調整、ハイポジションを多用する場合には19Fでの調整が適しているということです。つまり、開放弦以外にもう一つの基準となる点を作ってやるのが、オクターブピッチの調整ですから、こういった方法もあるということでしょう。ただ、通常は12Fで合わせてやれば良いと思います。