ギターEXP
VOL.32
今回は、趣向を少し変えて、耳コピの方法を考えていきます。と言っても、私が通常行う方法なので、参考にして頂ければと思います。
STEP.0 耳コピを始める前に
まずは、曲を聴きます。といっても、コピーするのですから、ひたすら何十回も聴きこみます。次の展開が頭の中で、自然に出てくるようになるまで、そして、ギターの音が浮かび上がってくるまで断続的に聴きます。
STEP.1 準備
用意しておきたいのは、筆記用具(メモ用紙と鉛筆など)と、音源を再生出来るもの。音源を再生するのにもっとも良いのは、パソコンです。MP3などのファイルにして、パソコン内に音源を録音します。パソコンが良いのは、ループ再生が比較的やり易い点とピッチがふらつかないところです。特にカセットテープはピッチが不安定なのでなるべく避けるべきです。パソコンが使えない場合は、MDやCDを音源として採用しましょう。最後にギター。音源のチューニングが分かっていれば、合わせておきますが、分からない場合は、とりあえずレギュラーで、正確にチューニングしておきましょう。
STEP.2 コピー開始
コピーしていくコツは、ある程度のまとまりで音を探っていくことです。2小節とか、リフのパターンとか。1音ずつ音を探す方法は、お勧めできません。そのひとかたまりを何度もループ再生し、確実に覚えたなと感じたら、ギターで再現していくと良いと思います。分からなかったら、再度その部分を聴き直します。合理的でない方法は、聴きながらギターを弾いていくことです。簡単なフレーズであれば、それも可能でしょうが、間違った音をとってしまうこともしばしばです。
STEP.3 チューニングについて
ある程度コピーが進むと、極端に弾き辛いフレーズや、再現出来ない音程も出て来るかもしれません。そういった場合には、チューニングを変えてみましょう。
STEP.4 カラオケ
実際のCDなどは、ギターはステレオで録音されている場合が殆どです。もし、センター定位の音を抜くといったカラオケ機能をもったステレオなどがあれば、ボーカルやベースを消してくれるので、こういったものも利用しましょう。
耳コピは、慣れるまでは結構苦労するかもしれません。ただ、ある程度コツみたいなものを掴めれば、実は譜面を追っていくよりもはるかに楽しい作業になります。私の考えるコツは、
ひとかたまりで覚えること
弾きながらコピーしないこと
という2点です。今まで譜面に頼っていた方も是非ともチャレンジしてみて下さい。
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