ロングサスティーンとメサ・ブギ―のデュアルレクティファイヤー

ギターEXP

VOL.44

Q n.mさんの質問
はじめまして。本HPは、偶然見つけたのですがその内容に感動しております。ギター関連のHPでは、かなり親切で素晴らしい内容じゃないでしょうか。さて早速ですが、質問があります。

質問[1]
「サスティナーを使用せず、太くてクリーンなロングサスティーン」今までこの音をずっと、探していたのですが中々見つからず。。。今までに、GIBSONのLP-STUDIOとメサ・ブギ―のデュアルキャリバー(DC-22??)の組合せが理想に近く、単音を弾いても音が減衰せずに永遠にサスティーンしていたのを記憶しております。(実際には、フィードバックしていたのかもしれませんが。。。)ちなみに、その時GIBSONのスタンダードや、GIBSONのクラッシックでも同じ環境で試しましたが、すぐに音が減衰してしまいました。現在ギターは、ミュージックマンのAXIS-EX。アンプは、メサ・ブギ―のデュアルレクティファイヤーを使用しております。(このシステムでビブラートを掛けずに12F辺りを単音引きすると、3〜4秒で音がすぐに減衰してしまいます。)なんとかこのシステムを拡張してロングサスティーンを出したいのですが名案はありませんか?また、他にお薦めのギター、アンプがあれば教えて頂きたく思います。

質問[2]
私自身ロングサスティーンを出すには、ギターとアンプの相性がかなり重要だと思います。実際はどうなのでしょうか??楽器屋の店員さんに聞くと、ロングサスティーンを出すには、機材で無く自分の手(ビブラート)で伸ばす事と言われました。(確かにそうなのですが。。。)また、一般にロングサスティーンを得易いギターとして、ギブソンやスルーネックのギターが良いと言われますが、実際試奏してみると、すぐ音が減衰してしまったりと、ギター毎に個体差があるようにと感じます。実際は、どうなのでしょうか?

質問[3]
メサ・ブギ―のデュアルレクティファイヤーは、パワーアンプ部のチューブを切換可能なのは、御存知かと思います。カタログには、EL34に交換するとヨーロピアン風なサウンドが出るそうです。このヨーロピアン風なサウンドとはどのようなものか御存知でしょうか?無理な質問ばかりで申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

A 2000.9.27
まずは、お褒めのお言葉ありがとうございます。頑張って質問にお答えします。ボリュームのある質問ですので、答え切れていない部分や不明な点もあると思います。その際は、再度、質問して貰えれば幸いです。

サスティーンにつては、ギターサウンドの根幹です。当サイトでも、近い将来まとめてみたいテーマでもあります。さて、アンプを繋いでいないギターから言えば「サスティーン=弦振動がどれだけ継続するか」という意味になってきます。そういう所から考えれば、弦の鳴り、ギター本体(ボディ、ネック、パーツ類の総合的なもの)の鳴り、ピックアップの磁力が関わってきます。一方、アンプを繋いだ状態で考えれば、オーバードライブ回路(アンプやエフェクトを含める)も関わってきますし、ピックアップの考え方も異なる側面から見る必要も出てきます。そして、そのような様々なことが複合して、サスティーンを決定します。それを一つずつ説明するには、あまりにも長くなりそうですので、シンプルで確実な方法を紹介します。

対策[1] ビビリについて
まずは、ギターの状態を確認します。フレットにビビリが生じているようであれば、ネックや弦高を調整して、その要因を取り除きます。

対策[2] 弦について
弦は新しい状態をキープするようにマメに交換します。古い弦はやはりサスティーンを損ねます。

対策[3] ピックアップについて
ピックアップの高さを下げて、ピックアップの持つ磁力の弦振動への影響を小さくします。また、EMGなどのアクティブタイプのピックアップは、磁力が極端に弱くなっています。そこで、アクティブのPUに変えることで、確実に、サスティーンを稼ぐことが出来ます。とくにクリーンな音でのサスティーンを得るには、この方法が一番近道かもしれません。

次に、永遠に音が継続するというのは、フィードバックだと思われます。また、3〜4秒で音が減退するというのは、エフェクトやアンプのセッティングは分かりませんが、おそらく正常な状態だと思います。通常、フィードバックは、アンプから出た音をギターのピックアップが拾うということで発生するのですが、質問の場合、そこにギター本体の鳴りが関連していたと考えられます。特定のシステムで起きるフィードバックという意味では、アンプとギターの関連性は大きなものとなります。ギターでよく鳴るレンジとアンプでよく出るレンジの関係で、美味しいフィードバックが発生していたのかもしれません。つまり、アンプから出た音が、ギター本体に振動を与え、それが弦振動を生み出し、弦の鳴りをピックアップで拾っていたということです。

ネックジョイントとサスティーンの関係ですが、質問にもある通り、大きな問題ではないと思います。粗悪なスルーネックよりも品質の高いボルトオンの方が、サスティーン、鳴りは良いようです。また、ネックジョイントの違いでの音の違いもそれほど大きなものではないでしょう。複雑に絡み合った要素の一つだという考えで良いのではないでしょうか。

チューブについてですが、6L6は明るいキャラクター、EL34は少々ハイカットされてウォームなサウンドだと言われています。私も同じ印象なのですが、同じアンプで付け替えて試したことは無いので、参考程度にお考え下さい。

最後にサスティーンを考えてのギターとアンプですね。ギターはアームレスでハードメイプルのボディ。ピックアップは前述のとおりEMGが良いでしょう。また、歪みを作る際は、真空管アンプのドライブよりも、トランジスタアンプ+エフェクター(オーバードライブ等)の方がお望みのサウンドを得るには良いかもしれません。

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