ギターEXP
VOL.54
Q 渡部さんの質問
こんにちは、先日質問メールを送りました渡部です。HPを拝見させてもらい、その内容の深さに感心しましてこの方に聞くしかない!と思い、かなり無茶な質問までしてしまいました。回答ありがとうございました。もちろんとても参考になります。
先日の質問について、フレットの高さや反りが原因ではないということは、フロントピックアップかまたはブリッジのあたりを疑ってみることにします。実際に弦には触れてはいないのですが、ピックアップが近すぎると思いますし変えるつもりでいたので、それに期待してみます。楽器選びはもっとシビアに考えないとダメですね(^^;
追加質問です。チューニングのことなのですが、チューナー等を使ってもできないんです。ノーマルチューニングから弦一本ずつ半音下げていったとすると、本当に延々と弦を緩め続けることになり、ブリッジの角度が変わってきて弦がフレットにくっ付いてしまいます。それでも音程はまだノーマルとハーフダウンの間といった状態なんです。昔使っていた同じフローティング状態のYAMAHAのギターでは、こんなことは無かったので全く訳がわかりません。これは異常な状態ではないのですか?また助言をお願いします。
A TOBUKI
こんにちは。まず、27フレットの音詰まり現象についてですが、もう一つ考えられる原因は、デッドポイントです。楽器には固有のデッドポイントというものが存在します。これは、何の理由もなくサスティーン(音の伸び)が無くなる特定のポジションです。実際、27Fというのは、一般のギターにはない超ハイポジションであるため、この可能性も捨てきれません。この場合は、どうしようもないので、他に原因がないとすれば、あきらめないと仕方がありません。
次にチューニングの件ですが、「延々と弦を緩め続ける・・・」というのは、前にも説明したようなことで、どうしようもありません。根気強くやりましょう。で、「弦がフレットにくっ付いて・・・」というのは、弦張力とボディ裏のバネの力とネックの3つのバランスが崩れているのです。ですから、チューニングを変える場合や弦のゲージを変える場合(厳密に言えば弦を新しくするだけの場合でも)などは、ギターを再調整する必要が出てきます。必要な調整は、ボディ裏のバネ調整、トラスロッド調整、弦高調整、オクターブピッチ調整等です。必要に応じて行います。で、ヤマハのギターは、弦高が高かったか、ネックがもともと順ゾリしていたか・・・等の理由でたまたま上手くいったのだと思います。質問のギターの異常ではありませんので、安心して下さい。
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