業務上の疾病について

労災保険の手引

by Tobuki

業務上の疾病については、業務と疾病との間に相当因果関係が認められる場合に労災保険給付の対象つまり業務上災害となります。

負傷の場合、業務上とは、労働者が事業主の指揮・命令下にある状態において発生したことをいいます。しかし、疾病の場合は、事業主の指揮・命令下にある状態において有害因子が存在し、それによって発症したことを指します。

業務に関係なく生じたであろう疾病がたまたま勤務中に生じた場合は、業務上の疾病とはいえません。業務との因果関係が明らかでないと業務上の疾病とは認定されないのです。

例えば、労働者が勤務中に脳梗塞を発症したとしても、発症原因となる業務上の理由がない限り、業務と疾病との間には相当因果関係は認められません。他方、勤務時間外における発症であっても、業務上の有害因子にさらされたことによって発症したものと認定されれば、業務と疾病の間に相当因果関係が成立し、業務上疾病と認められることもあります。

つまり、業務上の疾病の認定においては、「業務遂行性」は、あまり考慮されず、もっぱら「業務起因性」を検討することになります。

(2005.9.5)

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